スリランカ紅茶

スリランカの紅茶栽培の歴史は、19世紀のイギリス植民地時代に遡ります。現代では「セイロンティー」として世界各国で親しまれているスリランカの紅茶について、種類や産地、美味しい飲み方などを紹介します。

スリランカ紅茶の歴史

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スリランカ紅茶の歴史は、スリランカがセイロンと呼ばれていたイギリス植民地時代に始まりました。

かつて紅茶の葉は、中国でしか栽培していませんでした。しかし、人気の高い紅茶を、中国から購入するのではなく、自国の植民地で栽培した方が経済的だという理由から、まずイギリスは、インドで紅茶栽培を開始。そして、イギリスの思惑通り、インドで紅茶栽培は成功し、除々に紅茶畑が拡張されていきました。

インドで紅茶栽培を始めた頃、スリランカは紅茶ではなく、コーヒー栽培が盛んでした。しかし、害虫の大発生により、コーヒー農家が壊滅的な被害を受けてしまう。そこに目を付けたイギリスは、壊滅したコーヒー農園に、急速に紅茶の樹を植えていきました。
天候、地理的な理由により、スリランカでは紅茶栽培が適している事が発見されると、瞬く間にスリランカでの紅茶栽培が広まり、この急激なプランテーション拡張のため、イギリスは南インドから大量のタミル人をスリランカに労働者として連れてきました。
イギリス植民地時代が終わった現在でも、スリランカの紅茶は世界各地で人気を誇っています。

スリランカ紅茶は大きく分けて3種類

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ハイグロウンティー:標高1,200m以上の茶園 (最高級品と言われている)
ミディアムグロウンティー:標高600~1,200mの茶園
ロウグロウンティー:標高600m以下の茶園

スリランカ紅茶の産地

ウバ:ハイグロウンティー
スリランカ中央山岳地帯の東側に位置する紅茶の産地。ウバは、インドのダージリン、中国のキームンと並んで世界三大紅茶と言われています。
ウバの紅茶は、深く厚みのある味わいと豊かな香りが特徴的で、チョコレートと良く合います。7月~9月がクオリティーシーズン。この時期のウバの紅茶は、強い刺激的な香りと渋みがあり、水色はオレンジ色っぽくなる。そして、この時期の茶葉は大変高値がつきます。
ヌワラエリヤ:ハイグロウンティー
ヌワラエリヤは、スリランカで一番標高が高い紅茶の産地。
ヌワラエリヤ紅茶の特徴は、ブラックティーに良く合う、やや淡めの明るく澄んだ水色と、真直ぐに渋みの通ったしっかりした味わい。
ヌワラエリヤでは1~3月がクオリティーシーズン。この時期のヌワラエリヤの紅茶は、ブラックティーにするのがおススメ。
ディンブラ:ハイグロウンティー
スリランカ中央山岳地帯の西側が、ディンブラ紅茶の産地。マイルドで優しい香味のものが多い。 渋味、苦味、コクの全てを含んだバランス紅茶。
ディンブラ紅茶は1~3月頃がクオリティーシーズン。この時期の紅茶は、ミルクティーにして飲むのがおススメ。
キャンディ:ミディアムグロウンティー
古都キャンディの周辺に、紅茶畑が広がっています。
非常に軽い味の紅茶で、食事と一緒に飲むのに最適。バランスがとれた味わいの、いわゆる「紅茶らしい紅茶」。
ルフナ:ロウグロウンティー
紅茶の産地の中では、スリランカ最南部。ほろ苦く、香ばしい味わいが特徴的。
中東の国々で大人気。彼らは、たっぷりのミルク、砂糖、もしくは塩などを入れて飲むのが主流。残念ながら、日本にはほとんど入ってきません。