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ダンブッラ

黄金色に輝く寺院

“Dambulla the Golden Rock Temple”

ダンブッラ石窟寺院のラジャマハ寺院はキャンディーの北部に位置し、スリランカの中心にあたる。ダンブッラは巨大な岩山を囲んだ街であり、現在はユネスコの世界遺産に登録されています。
ダンブッラという地名はダンバからきている。ダンバとは「水の湧き出る岩」という意味。泉から絶え間なく滴る水を見て、ダンブッラと名付けたといいます。
ダンブッラの、洞窟内5つのセクションは、世界の中でも最も素晴らしい仏教寺院の一つです。
ダンブッラ石窟寺院はかなり早い段階から、18世紀終わりまで、大変貴重な材料を豊富に使用していました。また、素晴らしいシンハリーズ仏教アートが描かれています。長い歴史の中で、このような豊富な材料が一つの場所で使用されていることは世界でも稀です。
この寺院では153体の仏像、3体の王の像、4体の神と女神の像が見ることが出来ます。寺院敷地内に4つの修道院があり、ここの僧侶たちは1848年にイギリス植民地支配に対して、運動家としても活躍しました。

歴史

紀元前1世紀、ワラガムバーフ王は南インドから侵略してきたタミル軍に王位をはく奪され、放浪生活を余儀なくされる。放浪生活の途中、王はダンブッラに立ち寄り、避難所の建設を始める。その後、王はタミル軍を破り、王座に返り咲く。放浪生活中のダンブッラで過ごした日々に感謝の気持ちを込め、ここに寺院を建設したと言われている。その後、王とニッサンカ・マラ王は寺院を黄金色にする。そして、寺院は「ランギリ:黄金の岩山」と名付けられた。ランギリとは「黄金に輝く」という意味である。
ポロンナルワ期、キャンディー期においても、その時代の王たちは寺山寺院の修復・拡張を行った。何度も修復を重ねる過程で、色あせた壁画などは上から新しい絵で覆い隠されたため、現在では初期に描かれた絵などはほとんど見ることが出来なくなっている。
特に表情を大きく変えたのは、内部に華やかな装飾を施した17世紀から18世紀のキャンディ王朝時代である。

観光スポット

ダンブッラ石窟寺院

Dumbulla Cave Temple

第1窟から第5窟に内部は別れており、第1窟から古い順に並んでいます。しかし、セラナット王により第1窟と第2窟の壁画の多くが17世紀に修復・壁画自体が塗り替えられました。

第1窟 デーワ・ラージャ・ヴィハーラ 「神々の王の寺」

Dava Raja Vihara

5体の仏像と壁一面に描かれた壁画を見ることができます。一番の目玉は、ダンブッラ石窟寺院の中で一番大きい、横たわっている仏像です。この全長14mの仏像は、壁と同じ石で出来ているものであり、足裏が赤く塗られ、その上に花模様が描かれています。
紀元前5世紀、インドのウィジャヤ王がスリランカに訪れた際に掌が真っ赤だったことがスリランカ仏像の足の裏が赤い理由の由来と言われている。
また、第1窟ではヒンドゥー教の神であるヴィシュヌと仏陀が一緒に祀られています。異なる二つの宗教神が一緒に祀られている理由から、この洞窟名になっています。

第2窟 マハー・ラージャ・ヴィハーラ 「偉大な王の寺」

Maha Raja Vihara

5つ石窟の中で最大級の広さを誇っています。天井は、奥に進めば進むほど低くなっています。この寺の「偉大な王」とは洞窟内に像もあるワッタガーミニ・アバヤ王を指しています。
ここでの見どころは、壁や天井一面に描かれた迫力のある壁画。仏陀の生涯、シンハラ人とタミル人の戦争などが含まれた、スリランカ史が所狭しと描かれています。また、洞窟内にはそれぞれ違う表情を浮かべる56体の仏像が安置されています。
洞窟奥の中央部の天井からは、どこから湧いているのかは不明だが、途切れる事なく雫が滴り落ちています。この水は聖水とされ、雫が落ちる下には壺が置かれており、その周りは石で囲まれています。この不思議な聖水は寺の宝とされ、僧侶だけが重要な儀式の時に飲むことができます。僧侶は何も食べなくても、聖水を飲むだけで何日も過ごせると言われています。

第3窟 マハー・アルト・ヴィハーラ 「偉大な新しい寺」

Maha Alut Vihara

洞窟内部には、57体の仏像が安置されています。その中には、全長9mの横たわっている仏像もあります。第3窟は、18世紀後半、キルティ・スリ・ラージャーハーにより建設されました。

第4窟 パッツィーマ・ヴィハーラ 「3人の王の寺」

Pachima Vihara

キャンディー王朝末期に建設。そのため、第3窟までと比べると、比較的新しい座像が多くみられます。そして、第4窟に入ると今まで見てきた第3窟までよりとても狭く感じる。
右奥には一体だけ黄色に塗られた、新品のような仏像が安置されている。これは、観光客が仏像の掌に座り、記念写真を撮ったため法力が失われたと考えられ、元の塗りをはがし再度色を塗り直した経緯がある。

第5窟 デワナ・アルト・ヴィハーラ

Devana Alut Vihara

1915年に建設された、最も新しい石窟。