シーギリヤ
王宮と空の要塞
“Sigiriya the Palace a Fortress in the sky”
スリランカで最も魅力的なシーギリヤの“ライオン岩”は、深い森林ジャングルを見下ろす岩山に位置します。
約1.6ヘクタールの山頂には多数の土台の形跡があり、かつては建物で覆われていたと推測されています。
建物の設計、配置、そして頂上からの素晴らしい景色から、ここは要塞ではなく王宮であった可能性が高いと示唆しています。27m×21mの大きな岩をくりぬいた池は、まさに現代の屋外プール。平らな岩の厚い板は、太陽が昇る方向を向いた王座だったと言われています。
その建設の背景には、孤独な一人の若い王の姿がありました。彼は自分の部隊にまで見放され、最後には助けてもらえなかったという言い伝えがあります。
ライオン岩は現在でも見るもの全てを魅了し、心休ませる存在となっている。
歴史
このライオン岩はダートゥセーナ王と宮中に仕える女中の間に産まれた息子、カシャーパ王により建設された。
伝説によると、カシャーパ王には、腹違いのモッガラーナという弟がいた。カシャーパ王は長男であるが、父親の王位が血筋の良いモッガラーナに継がれる事を懸念し、父親であるダートゥセーナ王を473年に息のあるまま封じ込め王位をはく奪。
この時、モッガラーナは一度インドへ逃亡し、父の敵を取ることを心に誓った。
モッガラーナによる襲撃の危機を感じたカーシャパ王は、この強固な要塞「ライオン岩」をシーギリヤに建設する。
紀元前491年、モッガラーナはカシャーパ王を倒すために攻撃開始。王は象に乗って戦いに挑んだが、象と共に泥沼にはまってしまう。王の部隊は、王は戦を放棄し自らの命を絶ったと勘違いしてしまった。そのため、自らの部隊に助けてもらう事もなく、孤独な王は命を落とした。
後にシーギリヤは修道院の避難場所となり、やがて荒廃となった。
観光スポット
水の広場
Water Gardens
美しい景観の水の広場は、複雑な地下水路によって構成されています。 この地下水路設備から、王家の浴室、噴水などに水が供給さています。
Frescoes- the Sigiriya Maidens
岩山の中間地点、切り立った岩の表面には、フレスコ画のギャラリーがあります。ここに描かれている「天国の女性」と題された画はインドの画家、アジャンタの画法と似ていると言われています。中には非常に良い状態の画もあるが、500点在ったといわれるフラスコ画は現在22点しか残っていません。ここでのフラッシュ撮影は禁じられています。